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【辛口注意】ブリガンダイン ルーナジア戦記の感想というかレビュー

 

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はじめに

Nintendo Switchで発売された国取り系戦略シミュレーションゲームをクリアしたのでレビューしてみる。

1998年に出たゲームの続編ということで、風間雷太さんのキャラクターデザインが非常に美しくついつい惹かれて購入。

 

どんなゲームか別ゲーを引用して例えるなら

 

ストーリーやキャラ同士の絡みが薄い代わりに、戦略シミュレーション要素を強くしたファイアーエムブレム

 

と表現した方がわかりやすいかもしれない。

 

総じて難易度は低めに設定されているので、戦略ゲームにそこまで触れてこなかった僕のようゲーマーでもなんなくクリアまで行くことができた。

 

ブリガンダインの基本的な世界観の導入はこちら 

古よりマナのシャワーが降り注ぐ大陸ルーナジア
マナはルーンの神が人間たちに与えし神秘の力
その力を得た人間たちは能力を開花させていった。
剣と魔法の大いなる力
古のモンスターを召喚させ意のままに操る術
その力を持つ者を人々は“ルーンの騎士”と呼んだ。

そして、この大陸ではるか昔に発見され
その力で魔獣から人間を守ったとされる五つのマナ・ストーンは
ルーンの騎士の鎧や装身具に組み込まれ
特別の鎧 “ブリガンダイン”となり
人間と共に長き時を重ねていった。

その歴史の中で“ブリガンダイン”は
人間や国家の様々な思想を象徴する存在へと変わり
それぞれが
“正義” “高潔” “自由” “誇り” “自我”
と呼ばれるようになったのである。

ルーナジア暦781年
五つの国と小さな一族は
互いに相容れない思想、信仰、歴史により
新たな戦乱の時代を迎えようとしていた

 公式HPから引用:https://brigandine.happinet-games.com/introduction/?lang=ja

 

要は6つの国から一つを選んで、大陸制覇を目指す国盗りゲームだが、

僕はノーマルとハードを別々の国で二週クリア済み。

ネタバレとかは特にないので、純粋に買おうか迷っている人はご覧あれ。

 

ストーリー

まず一番最初にこのゲームの最もダメなとこであるストーリーから語ろう。

風間雷太さんのキャラクターデザインは非常に美麗だし、世界やキャラクターは魅力的なのだが、いかんせんそれが表現される機会が少ない

方陣営との会話もそこまで多くはなく、特に敵対相手との会話はせいぜい攻め込んだときに一言、二言あるぐらいだ。

 

大陸を制覇するという目的はあるが、戦記モノの作品でよくある陰謀策略などはほとんどない。

 

一応、大陸制覇以外の目的も終盤になると明らかになるのだが、正直世界の描写が少なすぎて「ふーん」以外の感想が浮かばなかった。

 

なので、FE風花雪月のような味方や敵が入り混じった会話劇や戦記モノのようなストーリーを求めている方には正直お勧めできない。

 

だからこそ

 

いかに不利な戦闘を覆すか、いかに効率的に国盗りを進めるかというのを重視したゲームである

 

ということはここで強調しておきたい。

 

戦略パート

・マナ財源の管理

このゲームにはマナという概念があって、占領している土地からは一定のマナが獲得できる。

ゲーム上は人間がモンスターをマナによって使役して戦う設定なので、マナの獲得量が多いほど、強力なモンスターを使役することができる。

 

本来であるならマナの資源管理をしつつ、侵攻するタイミングなどを考えていく必要があると思うのだが...

 

ストーリーモードをプレイする分には

 

最大難易度であるハードですらマナ管理する必要は全くない

 

なのでゲーム中は基本的にマナの容量は9999で常にカンストしている状態になっていた。

 

ただストーリークリア後にチャレンジモード(未プレイ)が解放されるのでそこではこのシステムが効いてくるのかもしれない。

 

・占領する土地の重要性

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旗が立っているところが土地


土地と土地がつながっているかどうかで侵攻できるかが決まる。

 

そのため、攻撃を仕掛ける際は侵攻ルートが少ない土地から占領していくことで、領土が守りやすくなる。

 

調子に乗って適当に攻めまくってしまうと周りの国から袋叩きにあうので、どこを攻めるかニヤニヤ考えるのは非常に楽しい

これはこのゲームの面白い部分の一つだろう。

 

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袋叩きで検索すると出てくるやつ

・防衛とクエス

このゲームにはクエストという要素があって、ユニットを派遣することで育成をしたり、ランダムで戦闘で有利になる装備品を獲得することができる。

エストにゲーム性はなく派遣するユニットのレベルによって、クエストの成功度が変わる程度のものだが、このクエスト要素も少し問題を抱えている。

 

まず、クエストに派遣しているユニットは拠点を防衛することができないので、安易に育成目的でクエスト派遣するとせっかく占領した土地を奪われてしまう。

 

なのでクエストと防衛の駆け引きが大切なのでは...?と最初は思うかもしれない。

 

しかし、基本的に味方ユニットの数が少ない序盤~中盤はクエストをするより周りの拠点を制圧するほうがはるかに効率的なので、安心してクエストを行えるタイミングはほかの国を2~3つぐらい潰した後だ。

 

そうなってくるとほぼ大局は決まってしまっている。

終盤になってクエストでたっぷり育てたモンスターで敵国を蹂躙するのには薄暗い喜びを感じるが、クエストでの育成はゲームの根本的な面白さにはつながっていない印象を受けた。

 

戦闘パート

 

戦闘自体はファイアーエムブレムFFTなどと似ており、これらのゲームの戦闘が大好きな方は楽しめるだろう。

違う部分と言えばこのゲームはヘクスマップを採用しており、敵を囲い孤立化させることで相手への攻撃の命中率が上がるといったシステムがあるため

 

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こんな感じ

いくら強いユニットても1人で突っ込めば敵に囲まれてボコボコにされてしまうだろう。

このシステムによって、常に敵の攻撃範囲を確認しつつ、慎重に進める必要があるので力でゴリ押しすることができない、これ自体は常に考えてユニットを動かす必要性が生まれるため非常にいいシステムだと感じた。


しかし、ある一点の要素がこのシステムを台無しにしている。

 

それは敵のAIが馬鹿すぎることだ。

 

例えば、このゲームではいわゆる君主とされるキャラクターも出撃することができ、君主はブリガンダインと呼ばれる強力な防具を持っているので便利で強いユニットなのだが、デメリットとして君主が倒されたとたんに戦闘が終了してしまう。

 

ここまで言えば勘の良い人は気づくかもしれない

このゲームでは

 

敵の君主を突っ込ませ、囲んでフクロにするという戦法がいとも容易く通じてしまうのだ

 

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囲んで袋叩きにする画像(再掲)

この戦法を利用すればたとえ戦力的に不安があっても簡単に拠点を制圧できてしまうので、ゲームを正々堂々クリアしたい方は気を付けよう。

 

まあ、気を付けたところで突っ込んでくるんですがね。

 

総評

個人的には普通に楽しめたので、最初は結構褒めるつもりで書き始めたんだけど、書けば書くほど悪いところが出てきて結局辛口なレビューになってしまいました。

総合的にみると人によっては良ゲーになりえる凡ゲーという印象。

 

特にストーリーはもっと重厚なものを予測していたので、FEやFFTのようなストーリーを求めている方には全くお勧めできない。

 

ただ国盗りシミュレーションと題されているように、ほかの国をいかに効率的に素早く攻めるかというゲーム性は非常に楽しめるので、ストーリーなんか別に気にしないよという方は買って損はないだろう...

 

...ないはず、いやフルプライスは損かも...

でも風間雷太さんの絵はすっごい良いよね...。

 

まあそんな感じでした。

 

ブリガンダイン ルーナジア戦記  - Switch

ブリガンダイン ルーナジア戦記 - Switch

  • 発売日: 2020/06/25
  • メディア: Video Game